メンズエステは人気があるセラピストとそうでないセラピストが極端
メンズエステでは、1ヶ月以上先まで予約が埋まってしまう超人気セラピストがよく見られます。このようなセラピストは、予約を取ること自体が非常に難しく、出勤スケジュールが公開されるとすぐに埋まってしまうため、「予約困難セラピスト」とも呼ばれます。
一度人気が出ると、瞬く間に予約が取れなくなるセラピストが誕生するのも、メンズエステの大きな特徴の一つです。こうした現象が顕著に表れているのが、この業態の特徴と言えるでしょう。
なぜ人気が集中するのか?
メンズエステでは、セラピストの容姿や性格だけでなく、施術内容自体もセラピストによって異なるため、良いセラピストを探している男性客にとっては、リピーターが多いセラピストが「良いセラピスト」であるという一つの判断材料となります。
その結果、行列が行列を呼ぶ「バンドワゴン効果」が発生し、一度人気が出ると一気に予約が取れなくなるほどの人気セラピストになることが多いのです。このように、メンズエステでは人気が急上昇しやすい特徴があります。
バンドワゴン効果とは、ある商品やサービスが人気になると、他の人も「自分もそれを試してみよう」と感じ、さらにその商品やサービスが人気になる現象を指します。つまり、「多くの人が使っているから、自分も使ってみたい」と思う心理が働くことです。
予約困難なのに意外と満足度が高くないセラピストもいる
一定数の太客を掴み、バンドワゴン効果をうまく利用して「予約困難セラピスト」になれるセラピストもいます。しかし、そうしたセラピストは、新規客が訪れた際に「人気の割には意外と満足度が高くない」と評価されることも少なくありません。
つまり、予約困難なセラピストになるためには、必ずしも圧倒的な容姿や過剰なサービスが必要というわけではなく、自分を魅力的に見せるテクニック次第でそのポジションを手に入れることができるということです。
予約困難セラピストの特徴
複数の魅力的な要素を兼ね備えている
メンズエステに限らず、異性にモテる人の特徴として、複数の魅力的な要素を兼ね備えている人が人気を集めやすい傾向があります。例えば、【イケメン+面白い】【話が上手+お金持ち】など、一つの魅力だけでは他の同様の魅力を持つ人に埋もれてしまい、目立つことは難しいです。しかし、二つ以上の魅力を持つことで、初めて人気者になれる可能性が高まり、三つ以上の要素を持てば、間違いなく大人気となるでしょう。
メンズエステのセラピストにおいても、以下の要素から二つ以上を兼ね備えている女性は、「予約困難セラピスト」になる素質があると言えるでしょう。
- ルックス抜群
- 愛嬌抜群
- 優れたコミュニケーション力
- マッサージの腕前がプロ並み
- 色気が溢れ出している
マーケティングが上手い
自分の売り込み方次第では、実際の魅力的な要素の有無に関わらず、「予約困難セラピスト」になっている女性もいます。例えば、太客をしっかりと掴んだ上で、「自分は人気があるセラピスト」というイメージをSNSやブログなどで積極的に発信することは、メンズエステのセラピストとして非常に優れたマーケティング戦略と言えるでしょう。
多くのセラピストは、予約枠が空いていることをアピールして埋めようとしていますが、マーケティングが上手なセラピストは、逆に「自分は人気者で予約が取れない」という印象を発信することに長けています。これにより、実際の人気がさらに高まり、バンドワゴン効果を生み出して、自身の価値を高めることができるのです。
お店の看板セラピスト
一つのお店にセラピストが10人在籍しているとして、予約困難セラピストになれるのはせいぜい1〜2人です。たとえ予約困難なセラピストばかりを集めたお店があったとしても、全員が予約困難になるわけではありません。これは、人気が一部のセラピストに集中する「パレートの法則」が働いているためです。お店全体の人気は、一部の上位セラピストに偏ってしまう傾向があります。
パレートの法則(80:20の法則)とは、全体の結果の大部分が、一部の要素によって生み出されるという考え方です。例えば、セラピストが10人いるお店では、全体の売上や人気の大部分(80%)は、ほんの少数(20%)のセラピストによってもたらされる、ということです。つまり、一部の人気セラピストが全体の人気を引っ張っているという状況が生まれやすいという法則です。
つまり、予約困難セラピストになるためには、まず自分が在籍しているお店の看板セラピストにならなければなりません。また、そのためには、お店の方針や施策とも上手く合致していることが重要です。お店とセラピストの両方が協力して、上位に立つための戦略を練る必要があるのです。